めまいの眼振動画
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めまいの眼振動画

1. めまいの検査

めまいを起こしている時の目は独特な動き(眼振といいます)をしていて、めまいの検査ではこの動きを見ます。頭や体の位置を変えた状態などで目がどう動くかを、特殊な眼鏡とビデオカメラを使って観察・記録します。

2. 眼振とは

眼振は、ゆっくりした動き(緩徐相)と速い動き(急速相)から構成される律動的な(規則正しく反復される、リズミカルな)眼球運動です。緩徐相と急速相の区別がはっきりしない場合は振子様眼振とよびます。
眼振は、その急速相の向きを眼振の方向とし、その方向や動きによって水平・垂直・回旋性眼振などとよばれます。

3. 実際の眼振

赤外線CCDフレンツェル眼鏡で観察・記録した眼振を見てみましょう。

水平・回旋混合性眼振

●(左向き方向固定性)水平・回旋混合性眼振の動画をお示します。
メニエール病や前庭神経炎、めまいを伴う突発性難聴などの末梢性めまい疾患(耳性めまい)で生じる眼振です。片側の外側・前・後半規管のすべての機能が低下または亢進、あるいは前庭神経全体が障害されるとこのような眼振が見られます。

(左向き方向固定性)水平・回旋混合性眼振

前庭神経炎(急性期)の方に見られた、左向き方向固定性水平性眼振です。

方向交代制水平性眼振

●頭位眼振検査で見られた、方向交代制水平性眼振(向地性)の動画をお示します。
良性発作性頭位めまい症(外側半規管型)で認められる眼振(半規管結石症)です。

方向交代制水平性眼振(向地性)

これは良性発作性頭位めまい症の方の頭位変換眼振です。前半は左下側臥位で左向き眼振が、後半は右下側臥位になってもらうと眼振の方向が変わり、右向き眼振が見られました。

下眼瞼向き眼振

●下眼瞼向き眼振の動画をお示します。
中枢眼運動系の障害で生じる眼振で、この動画は小脳梗塞で見られた眼振です。
方向交代制水平性眼振(向地性)
これは良性発作性頭位めまい症の方の頭位変換眼振です。前半は左下側臥位で左向き眼振が、後半は右下側臥位になってもらうと眼振の方向が変わり、右向き眼振が見られました。

下眼瞼向き眼振

歩行中によく転倒する、という高齢の方です。下眼瞼向き眼振が持続しており、頭位によっても変化しません。中枢性のめまいが疑われ、MRI検査で小脳の小梗塞が確認されました。

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