当院の治療について
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当院の治療について

当院の基本スタイル

★当院では、患者様に画像を用いたわかりやすい説明をベースに、“見て納得していただける診療”を心がけています。

自分で見ることのできない耳や鼻、のどの病気ですが、診察直後にどうなっているかを実際の画像を見ていただくことができれば、口頭での説明よりもずっと分かりやすくお伝えすることができます。また、前回との比較も、記録した画像を比べることで、簡単にできます。

こうして、ご自身の病気についての理解を深め、治療経過を一緒に確認していただくことで、治療のポイントを理解していただき、再発防止への取り組み等、ご自身のセルフケア、セルフコントロールにつなげていただければと考えています。

★当院の内視鏡診療に対するこだわり

患者様に“見て納得していただける”のための体制として、当院では積極的に内視鏡診療を行っております。
耳、鼻、のどは、そもそも狭くて奥深い器官ですので、詳細な観察には内視鏡検査が欠かせません。
内視鏡診療のメリットは、患者様に見ていただけるほかにも、いろいろあります。

  1. 内視鏡を用いることで、肉眼や手術用顕微鏡では死角になって見えない場所の観察ができるため、診断の精度が高まります。
  2. 所見を医師の記憶だけでなく、画像として記録できるため、診断の精度が高まる。
  3. 記録した画像は、過去の画像と比較できますので、時系列で見比べていただくことで、治療経過を確認していただけます。
  4. モニター装置を用いることで、スタッフも同時に病変を確認することができるので、治療の精度、効率が向上します。
★当院の“見て納得していただける診療”は、内視鏡検査に限りません。

上記の内視鏡検査のほか、レントゲン検査聴力検査超音波エコー検査赤外線CCDフレンツェル検査など、検査結果を画像として記録できるものは、すべて写真または動画で記録して、診察直後にモニターに映して、患者様に見ていただきながら病状を説明しています。

検査機器とくに内視鏡について

1)内視鏡についての基本事項

耳鼻科では、先端が曲がる軟性内視鏡と、曲がらない硬性内視鏡を、用途によって使い分けています。
軟性内視鏡>には、従来のファイバースコープと、電子スコープがあります。
どちらもグラスファイバーの束で光源から先端に光を導いている点は同じですが、ファイバースコープでは照明用のほかに観察用のグラスファイバーも組み込まれ、スコープの先端部に対物レンズ、手元側には接眼レンズがあり,直接肉眼で見る、あるいはビデオカメラを接続してモニターで見ることができます。一方の電子スコープは、先端にCCDイメージセンサが内蔵されていて、体内の画像は数十万個の画素でとらえられて電気信号に変換され、スコープ内を通してビデオプロセッサへ送られ、テレビ信号に変換されてTVモニターに映し出されます。そのため、ビデオスコープと呼ぶこともあります。電子スコープ(ビデオスコープ)はファイバースコープよりも解像度が優れているだけでなく、病変の識別に役立つような画像処理を加えることもできます。
硬性内視鏡は金属の細い棒のような形態で、曲がらないので観察の融通は利きませんが、内部に高精度の光学レンズを組み込んでいるため、高画質、高分解能の画像が得られます。ビデオカメラを接続して、モニターに映して観察します。鼓膜鏡鼻腔鏡がこれに当たります。

2)当院の内視鏡システム

❶ 各種内視鏡検査は高画質の医療用モニターで観察します。

❷ 鼻咽腔用電子スコープシステム(ビデオプロセッサと電子スコープ)

ビデオプロセッサは高解像出力が可能で、画像処理機能のi-scanが搭載されています。i-scanによる強調画像は、微小微細な病変の確認に役立ちます。

電子スコープは、「高画質」で「細くて挿入しやすい」ことを条件に導入しております。
このうち、先端外径φ2.4mm(先端硬性部径φ2.6mm)のものは、高画質で、鼻咽腔用電子スコープとしては世界最小ですので、当院で最も出番が多いスコープです。これより少し口径は太くなりますが、さらに精細な画像が得られる電子スコープ(先端外径φ3.5mm、先端硬性部径φ3.8mm)は、のどの詳細な観察で威力を発揮します。

また、従来型のファイバースコープになりますが、極細径ファイバースコープ(先端硬性部径φ2.4mm)は全長を通して電子スコープの最小タイプよりも細く、しなやかに曲がりますので、鼻腔が相当狭い新生児にも挿入が容易です。
このほかに、処置用ファイバースコープ(先端硬性部径φ4.8mm)はφ2.1mmの処置用チャンネルがあり、鼻やのどの奥の組織検査や、のどに骨が刺さった時などの異物除去に有用です。

❸ 硬性鏡(鼻腔鏡・鼓膜鏡)と高性能CCDカメラ

鼓膜の観察には、鼓膜用の硬性鏡(鼓膜鏡)を使います(写真③)。高性能CCDカメラ(写真①)に接続し、医療用モニターに映して観察します。

②鼻内手術、アレルギー性鼻炎のレーザー治療の際には、鼻腔用の硬性鏡(鼻腔鏡)(写真②)を使います。鼻腔鏡も高性能CCDカメラ(写真①)に接続し、医療用モニターに映して観察します。

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