生活上の
注意点について

生活上の注意点

アレルギーの原因物質を吸い込まないために、室内の掃除や換気をできる限りまめに行うことが大切です。花粉症の時期は、昼に窓を開けたり、服を外に干したりしないようにしましょう。黄砂にも注意しましょう。

花粉症では、ズバリ「花粉を避ける」ことが第一です。

  • 外出する時は帽子マスク、眼鏡を着用する。
  • 花粉の多い日の外出は必要最小限にする。
  • 花粉情報をチェックする。
  • 衣服についた花粉は玄関でシャットアウトする。
  • 衣服の素材もつるつるした花粉のつきにくいものを選ぶ。
  • こまめに掃除する。
  • 花粉の多い日は窓を閉める。
  • 布団洗濯物はなるべく外に干さない。
  • 帰宅したら洗顔、うがいをする。

花粉を洗い流すポイント

帰宅後、①手洗い、②うがい、③洗顔の順番で花粉を洗い流しましょう。

小さなことのように感じられますが、徹底するだけで大きな効果を得ることができます。

~「鼻の中も洗った方がいいの?(俗にいう、鼻うがいについて、一言)」~

このごろ、花粉症に効果があるとうたって鼻うがい(そもそもこれは造語ですが)の商品がいろいろ販売されています。やってみられた方もおられるかもしれませんが、当院では鼻うがいは推奨いたしておりません。鼻の洗浄は、本来鼻の手術を受けられた方などが術後の短期間に医師の指導の下で行っていただく治療法ですが、民間療法として広まり始めてから、中には症状を悪化させるケースも出ています。鼻の中や奥は、副鼻腔、耳、目に、穴や管でつながっているため、その洗浄行為にはいろいろなリスクが伴います。
鼻の中を洗うことで、鼻の粘膜上の生理的な粘液も流されて、鼻本来の自浄作用が機能しにくくなるほか、鼻腔内から副鼻腔につながっている穴に洗浄の水が入って抜けなくなったり、鼻の中にいた細菌が副鼻腔にはいって副鼻腔炎を引き起こすこともあります。特に花粉症のために鼻の粘膜が腫れている人が行うと、リスクが高まります。

それでも、「どうしても鼻の中の花粉を洗い流したい」のならば、必ず生理食塩水を使って、鼻に入れた水がすんなり口から出てくるように、軽く下を向いたままで行ってください。鼻の奥まで洗おうとして上を向くと、鼻の突き当りの両側にある耳管から耳へ水が入って中耳炎を引き起こしてしまうリスクがあります。

<生理食塩水の作り方>

お風呂やプールの水が鼻に入るとツーンと痛いですが、涙や鼻みずは鼻を通っても痛くありません。
もし鼻洗浄をするのであれば、必ず体液と同じ浸透圧の生理食塩水で行ってください。

  • 準備するもの
    食塩1.8g、水(ぬるま湯:28~33℃)200cc
  • 作り方
    水200㏄をコップに計量し、食塩1.8gを入れよく溶かします。

ダニやカビなどが原因の通年性アレルギー性鼻炎の場合も、基本は同じく原因物質を避けることです。室内の清掃に心がけて清潔を保つようにしましょう。

ダニ
極めて小さなクモ類の節足動物で、特にアレルゲンとして注意しなければならないのは、ほこりの中にいる「ヤケヒョウヒダニ」「コナヒョウヒダニ」といったいわゆる「チリダニ」です。チリダニが活発に活動するのは、夏から秋にかけてですので、その頃に症状が強くなる傾向がありますが、近年は家の中では1年を通して快適な温度設定が保たれているので、ダニの温床は増えています。
ダニはその糞や死骸がアレルゲンとして作用しますので、掃除をして室内を清潔に保つことが大切です。まめな掃除でダニの数が減るとアレルギー性鼻炎の症状も軽くなります。畳やじゅうたんを、ダニのつきにくいフローリングに変えるのも有効です。

ペット
ペットブームにより、家の中で色々な動物を飼う家庭が増えていますが、それに呼応するようにペットをアレルゲンとするアレルギー症状を訴える人も増えています。対象となる動物は、犬、猫、ハムスター、モルモット、ウサギ、サル、鳥などさまざまです。こうした動物たちの毛やフケ、さらには唾液などがアレルギーの原因となるだけでなく、これらがダニのえさにもなります。ペットに対してアレルギーがある人は、これからは室内で飼わないように、すでに室内で飼っている場合は、寝室にはペットを入れないようにしましょう。

カビ
洗濯槽の水カビは アレルギーの元として指摘されています。カビはそれ自体が体内に入ってアレルギーを引き起こす原因にもなりますが、一方でカビがダニのえさになってダニアレルギーの二次的な原因となることも指摘されています。カビは家庭内の湿気の多いところに発生するため、寝具などは特に気をつけてください。また、エアコンや加湿器などの定期なクリーニングが必要です。

アレルギー症状を悪化させる場合として、不規則な生活リズムや、睡眠不足、過労やストレスなどがあります。これらをうまく避けることは、アレルギー症状を軽くする有効な手段でもあります。

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