花粉の種類とは?

スギ花粉について

昭和32年から47年にかけて北海道の一部を含めて、本州、四国、九州など全国的な大規模植林が行われた結果、日本の針葉樹面積の半分近くをスギが占めています。植林から30年以上経過しており、スギも毎年たくさんの雄花をつけ、たくさんの花粉を放出するようになっています。スギの花粉は、直径0.03mm程の大きさで、一つの雄花に約40万個の花粉が含まれています。したがって一本の木あるいはその木が群生するスギ林のレベルともなると、花粉の数は天文学的な数字となり、特に、春一番のような強い風が吹くとスギ花粉は一気に50kmもの長距離を飛散することもあります。花粉飛散シーズン中の天気が良くて乾燥した日には、全国いたるところでスギ花粉が一斉に飛散し、多くの方が花粉症を発症することになります。

スギ花粉の総飛散量は、前年の夏の気象条件がどうだったのかによって大きく影響されます。スギ花粉を作る雄花の元となる花芽は例年7月上旬から作られ、もしこの時期に雨が少なく、晴れた日が多く続くと、花芽がたくさんできるといわれています。よって、前年の夏が猛暑となれば、翌年の花粉は多くなり、冷夏であれば少なくなるという傾向があります。

スギ花粉の飛散開始時期は、九州地方では、1月上旬~中旬、近畿地方では1月中旬から2月上旬で、桜前線のように南から始まって徐々に北へと移っていきます。そして飛散が始まって1週間から10日後あたりから次第に量が増えて、続いて4週間ぐらいの間が花粉の多い時期となります。特に、

  1. 空気が乾燥して強風の吹く日
  2. 快晴で気温の高い日
  3. 雨の降った翌日や、気温の高い日が2、3日続いた後

などには花粉の量が多くなります。

スギ花粉の飛散開始時期や多くなる時期を知ることによって、花粉が飛び出すまでにあらかじめ薬をのみ始める「初期治療」や、花粉飛散量の多い日には外出を避ける、外出時にはマスクやゴーグルを装着するといった花粉対策を施すことができます。

スギ以外の、花粉症の原因となる花粉

ヒノキ
スギに次いで国内の人工林占有面積が広いです。花粉を放つ時期は3月から5月とスギ花粉と一部で重なります。ヒノキアレルギーはスギと併発するケースが多く、その場合はスギ花粉による症状が終わった後も、そのままヒノキによるアレルギー症状に移行することになります。

カモガヤ
街中の道端から山岳地域まで日本中どこにでも自生しているイネ科の多年草。
4月から7月にかけて、花粉の飛散時期を迎えます。スギと並んで花粉症アレルギー患者の多い植物です。

ブタクサ
ヨモギと並んで秋の花粉症の代表的な植物。道端や荒地などに多く茂っていて、8月から10月位にかけて大量の花粉が飛散します。
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